こんにちは、はりねです。
子供への声かけについて今回はお話したいと思います。
シュタイナー教育は、子供たちの創造力と独立心を育むことに重点を置いています。
この教育方法では、子供たちが自分自身で考え、行動する能力を最大限に引き出すために、言葉の使い方が非常に重要と考えられています。
・否定語ではなく、してよいことを端的に。
・褒めないでありのままを伝える。
1,声かけは最小限に
私もよくやってしまうのですが、息子の行動が危なっかしくて、つい声をかけてしまいます。
例えば、押し入れの中で立ち上がろうとしている姿をみると
頭をぶつけてしまうから危ないよ。
ですとか、お水の入ったコップが近くにあるのによそ見をしている姿をみると
お水がこぼれてしまうから危ないよ。
など。心配からくる言葉がけが多くなってしまいがちです。
あとは、子供が遊んでいておもちゃの遊び方に口を出してしまったり…
型はめおもちゃはこの穴にあうブロックをいれるんだよ。
木琴は優しく叩こうね。
など。こちらも子供が楽しく安全に遊んでほしくて声をかけてしまっていました。
上記の声かけですと、確かに子供は未然に危ないことを防げたり、おもちゃの遊び方を知って楽しく遊べます。
しかしそれだとせっかくの成長のチャンスを潰してしまっていることをシュタイナー教育を通じて知りました。
先ほどの例であった押し入れの場合
・押し入れの中で立ち上がると頭をぶつけて痛い思いをする経験
・頭がぶつからないようにするにはどうしたらよいのか考えるきっかけ
お水をこぼしてしまいそうな場合
・手があたるとこぼれてしまう経験
・水がこぼれたあと机の上がどうなるのか知る経験
・水をタオルで拭く経験
おもちゃの遊び方の場合
・自分で遊び方をみつける経験
これは子供自身で体験し、身に着けていってほしいものです。
親に言われたからを理由に行動するのでは受動的な人になってしまいますし、子供が大きくなってからも親がその子の面倒をずっとみることはできないですよね。
では、どのようにしたらよいのかというと、
です。
近くにいるといっても常に僕の傍に付きっきりでいる必要はないよ!
親は子供の行動がみえるところで、手仕事(家事や裁縫など)して過ごせるとよいですね。
もし子供に話かけられたら、微笑んだり、そうだね、といった相槌をうつ程度が理想です。
子共は親が自分のことをみて欲しい生き物です。ですので、近くでみてくれているだけで安心して遊びに集中できます。
失敗も大事な経験ですので、そのチャンスを奪わないように見守りましょう。
ただし、本当に危険な行動をしていた場合は止めてあげてください。
私も余計な声かけをしないぞ!と心に誓いそっと見守っていたところ、
息子が型はめおもちゃの丸の型に五角形や六角形の木型をいれようとしている姿がありました。
私は入らないだろうと思って見ていたのですが、六角形の木型が丸の型にストンと入ったんですよ。
ビックリしました!
私の凝り固まった思考では気づけなかったことです。
子共って柔軟だなと思った瞬間でした。そして静かに見守ろうと再認識した経験でした。
2,否定語ではなく、してよいことを端的に
走らないで!
はよく耳にしますよね。
車や自転車が飛び出してくる可能性があるので、咄嗟に出る言葉が「走らない」になりがちです。この場合は「歩こうね」「ママの傍にいてくれる?」がよいですね。
子供たちに「しないで!」や「ダメ!」と伝えることが時には必要な場面もありますが、使い過ぎると子供たちの自信や自己効力感を低下させることがあります。
否定的な言葉は、子供が内面から感じる「できる」という感覚を奪い、恐怖や不安を植え付ける可能性があります。
例えば、お子さんがおもちゃを散らかしたままにしている場合、
おもちゃを散らかさないで!
これは否定的な声掛けですね。
これを
おもちゃを棚に戻してくれる?
に変えてみましょう!
肯定的な声掛けは、子供に具体的な行動を提案し、それを遂行する選択を与えます。
これにより、自分で考え、行動する力が育ちます。
我が家の場合は更に
おもちゃ達はもう寝る時間だからおもちゃ棚に戻してあげよう
と伝え、息子も寝る時間と認識してもらっています。
この言葉かげおかげでお片付けと寝かしつけがとても楽になりました。
あと、子供は長文を理解できませんので、長々と説明しても
?
で終わります。伝えたいことは短く伝えましょう。
「してみようか」という言葉にシフトする
肯定的な声掛けを心がけることで、子供たちの心にもポジティブな影響を与えることができますよ。
3,褒めないでありのままを伝える
多くの親や教育者は、子供たちを褒めることで自信を持たせる手段としていますが、シュタイナー教育では異なるアプローチが取られています。
この教育法では、褒めるのではなく、子供の行動や成果をありのままに伝えることで、より深い自己理解と自己肯定感を育てます。
褒めない理由として2つあります。
・褒め言葉はしばしば主観的であり、子供が自身の行動を正確に理解するのを妨げる可能性があるからです。
こどもが絵を描いてみせてくれた場合(子供の行動についての声掛け)
とてもいい絵を描いたね!
ではなく、
この絵にはたくさんの色が使われていて、大きな太陽がとても明るく見えるね。
がシュタイナー教育方式です。
また、子供が親の質問に対して正しく答えた場合(親の感情についての声掛け)
すごいね、賢い子だね!
ではなく、
この問題を解けた時、どう感じた?
がシュタイナー教育方式です。
子供に自分の行動についてどう思うか、どう感じたかを尋ねることで、自己の振り返りの機会を作る
シュタイナー教育の「褒めない」アプローチは、子供たちが自己の行動や感情を深く理解し、自分自身で価値を見出すことを助けます。
まとめ
日々の生活の中で、声掛け一つ一つに意識を向けてください。
特に疲れている時や忙しい時ほど、言葉遣いが自動的に否定的になりがちです。
子供たちがより自立し、自信を持って行動できるようになるために、私たち大人がどのようにコミュニケーションを取るかが鍵となります。
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